2019.12.10

俺たちThe R.O.X&Gently Weeps Orchestraがロックンロールヒーローだ。10周年渋谷WWWワンマンライブに想いを寄せて【青盤】

前回までのあらすじ

世界を破滅するほどの力を持つ伝説の秘宝マドガジスカを巡るThe R.O.X&GWOの大いなる冒険は、いよいよ最終局面を迎えようとしていた。コレドリンの悪夢から立ち直ったロックスは石化したDOIMAを救うため、サレドメラ山の頂を目指し登り始める。道中、PUJI、KENKEN、ECHOがガーゴイルの犠牲に。己の右腕と引き替えにガーゴイルを撃破。突き進む道中、BEER MONSTER、NATTYANがビールの飲みすぎの急アルで死亡、仲間の死を乗り越え、いよいよ山頂に辿り着く。しかし、そこにいたのはなんと先日崖から間抜けにもずっこけて滑落死したはずのドラムの齋藤さんだった。そう、すべての元凶には彼の陰謀があったのだ。果たして……。

妄想です。すみません。楽しくなっちゃいました。11月10日ついにライブの日がやってきた、というところからスタートです。

11月10日The R.O.X&Gently Weeps Orchestra 16人全員初めて揃う

バンド史上初16人が揃った。まず俺はこれが嬉しかった。リハをしても当然全員揃うことはないし、アー写の撮影も揃わないし、忘年会もそろわない。そりゃそうだいい大人が16人一同に集まるなんて、よっぽどのことがない限り集まらない。それほど11月10日は「よっぽどのこと」なのだ。

俺、16人全員揃う、ってことが実はすごく楽しみだったんだよね。

集まってみると、当たり前なんだけどすげー人数なんだよ。16人揃うとワイワイガヤガヤしてこれから起きるデカい舞台に若干みんなテンション高めで俺も楽しかった。みんないる、心強い。もう昼間に集合した時点で俺はすでに超楽しかった。

まずは皆でおめかし衣装を着てパシャリ!

そして出演者みんなでパシャリ!

代官山王国もリョコモンもオジマンもOffoも坂爪君もDJ変珍さんも本当にありがとう。君たちは俺の友達だ。

15時30分 開場

開場した。お客さんがどんどん会場に入ってくる。

とは言いつつも俺たちは出番まで楽屋から出ることを禁じていたので皆で裏で坂爪くんに靴磨いてもらったり、タバコ吸ったりチューニングしたりしながら会場の様子をモニターで見ていた。友達からLINEで「すごいよ行列になってるよ」と聞いて「うぉおおおおおお!」ってなったりロビーから聞こえてくる代官山王国の奏でる音楽を聴き心を落ち着かせた。

メンバーにはこの日、サプライズでThe R.O.X&Gently Weeps Orchestraのメンバー証を作ったので配った。メンバー証は16枚、それを持っている限り俺たちは家族だ。

16時15分になりオープニングアクトのOffoが始まった。彼らの演奏をモニターで見ながら出番を待つ。Offoいろいろありがとうね。

出番が近づいてきた。裏でタバコ吸いながら間もなくやってくる大舞台が目の前にあると考えると緊張よりどれだけ楽しんでやろうか、と考えていた。さあ、ステージへ向かおう。

17:10分出番5分前

さささっと準備をして後は幕の後ろで待つだけになった。司会のリョコモンスターが『ロッキーのテーマ』をバックに一人一人メンバーを紹介する。

実はこの時、俺たちは幕の後ろに全員スタンバイし、司会のリョコモンスターに呼ばれたメンバーを指さしイェーイ!となっていた。円陣を組んで気合も入れた。思えばこの時の舞台裏、動画で撮っておけばよかったな~と思ったりする。

とにかく楽しい。

時間なんて止まればいい。本気でそう思った。

本番。俺が見たかったのはこの景色

1曲目は『WOW WOW WOW WOW YEAH』だ。この曲、歌詞は「I Just For The Everything(俺はすべてのために)」しかない。俺は全てのために、俺は全てこのために、俺はすべてこの景色のために。

満員。

俺が最初みんなの前に出てきたとき、俺はびっくりしなかった。びっくりというか「よっしゃー!」だった。俺のわけのわからない予感は的中したのだ。

だからステージ立った時の最初の一言は

「俺が見たかったのはこの景色だ」だった。

見渡す限りの人。ガキの頃、ライブビデオを見ながら自分ならこうするな~と思っていたあの光景が目の前に広がっている。そんなもん、嬉しいに決まってんじゃん。

正直ライブを1曲1曲解説とかしたいところなんだけど、必死で必死でどうだったか、って結局覚えてないんだよね。

一人でギター1本でソロ曲やったのは想い出深い。その場には俺のギターと声しかない。こんな経験、一生忘れられない。
(チューニングが狂っていたが)

とりあえず覚えているのは、必死だったけど、

ただただ終わってほしくなくて、

一曲一曲、リハをしたりライブをしたりした想い出が頭を駆け巡って、徐々にこの祭りも終わりに近づいていることを感じていた。

ただただ楽しかったってことだけなんだ。

ライブの内容についてはライターの浅井真理子さんにレポートを書いていただいたのでご覧ください。

終了

終わってしまった。出し切った。
終わってしまったんだ。

チューニングもずれてたり、しっかり歌えてなかったり、歌詞間違えたり、ギターの弦が2本切れて動揺したり、構成間違えたり、MCが微妙だったり、言い出したらきりがない。バンマスの藤井いはく「練習していることはできた、練習してないことはできなかった」まさにその通りだった。

普段30分程度のステージがほとんど、2時間ライブをするには演奏力も当然だが、それ以上に「集中力」が必要だった。集中力が欠如していた。

正直、終わった後、本当にいいライブができたのか俺にはわからなかった。わからなかったから達成感というより「これでよかったのか」という疑問があった。でもアフターパーティーでみんなに御礼を言いまわっていると

「感動した」

「ファンになった」

「まじで最高だった」

「泣いた」

絶賛しかなかった。絶賛というか大絶賛だった。もちろん悪くなんてなかなか言えないのはわかっている、でも安心した。「いいライブ」ができたんだ。
俺はそこでようやく肩の荷が下りた、達成感を味わうことができた。

俺たちは「いいライブ」ができた。

総括

投げ銭で集まった金額は416,275円、商品券500円、ピカチュウのぬいぐるみ、セブンスター1箱。以上が365名のお客さんが俺たちに下した評価だ。

もちろん大赤字だ。でもそんなもん怖くてこんな企画するわけがない。集客だけを目的としたこの企画が前提にあるので、はっきり言ってそんなもん、俺にとってはどうでもいい。覚悟はとっくにできていた。

わずか5分、投げ銭で約42万円が俺たちに集まった。
投げ銭でこんなに集めたバンドはかつていないはずだ(※いたら教えてくれ)

兎にも角にも、カネよりなにより、俺が最もほしかったものは「渋谷WWWをワンマンで満員にすること」この事実なのだ。
その栄光を手にした。誇りたい、自信になる。

俺たちがやったことは間違っていなかった、証明されたのだ。
栄光のためならなんでもする、栄光のためなら犠牲を払ってもいい、例えカネがなくなろうとも、だ。

10年間、大して誰にも求められずに、俺頑張ってるから応援しろよなスタンスで来ました。
表現活動は自己満、自己顕示欲、自己承認欲求でできています。俺の自己満のために、俺が楽しむために、やりたいことの押し売り。

俺は「世界を救いたい」「誰かのために」ではなく「俺が楽しみたいから」自分のためにバンドをしています。

俺の中で「最強のエンターテイメント」とは、自分が一番楽しむことと考えています。

俺が100楽しんでメンバーが99楽しむ、お客さんは98楽しむ。てめえらが楽しまずにお客さんを楽しませることなど俺はできません。俺が100楽しむためにはメンバーが99楽しんで皆さんが98楽しんでもらわないといやです。だから俺は皆さんを楽しませたいのです。それが俺の中でのエンターテイメントショーです。

なんて自分勝手な目的なのでしょうか。俺は自分勝手です。ひどいやつです。

そんな俺たちを皆さんが応援していただける、こんな素晴らしいことはありません。だからこの一言に尽きます。

本当に皆さんありがとうございました。

栄光を手にできたのはわざわざ来ていただいたお客さんのお陰です。本当にありがとうございました。
優しい方々に囲まれて本当に幸せ者です。
「ありがとうございました」ってなんでしょうね。これ以上の言葉ないんですかね。
心からの御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。それ以上の言葉がみつからないのが口惜しいです。
でも本当にもう一回言います。ありがとうございました。皆さまからいただいた投げ銭は今後のバンド活動に活きるはずです。

これから

俺には15人のメンバーがいます。彼ら彼女らとこの大きな壁を超えることができたのは本当に素晴らしいことです。栄光と共に手に入れたのは彼らとのバンドとしての力です。

演奏力は当然のこと、それぞれの役割、立ち位置、結束力、すべてにおいて今バンドは、万全の状態に今あります。キャリアハイ、という言葉を使うなら、今がそれ。

この1年間、ずっとメンバーと一緒だった。

一年間、何度もリハを重ね、リハが終わるたびに酒を呑み、何度もライブをし、ライブが終わるたびに酒を呑み、レコーディングをし、会議をし、旅行にもでかけ、笑い、喜びを分かち合った。

これはもはや立派な青春である。共に過ごした青春だ。

俺は日本武道館でライブをしたい、というのはずっと言っているが、
俺はこいつらと16人で日本武道館に行きたい、と思うようになった。

結成当初は誰が抜けてもいいように大勢にしたはずなのだが、そんな気持ちはとっくになくなった。

夏にメンバーの脱退があった。いて当たり前のものではない、ということを実感した俺は、バンドの今後について真剣に考えるようになった。「なぜか売れたい」という言葉を今まで一度も口にしなかったが、俺は「売れたい」と思うようになった。

今のメンバーでバンドの存続を考えるなら俺たちに残された道はそれしかないのだ。当たり前だ、いい大人が16人もいる。それぞれのライフスタイルにおいてバンドを優先することができない日が必ずやってくるのだ。

ならばバンドの優先順位を上げたいなら「売れる」しかないのだ。
なんで今までこんな簡単なこと思いつかなかったのだろうか。おそらく逃げていただけだ。

今なら言える、俺たちは「売れる」、人気バンドにならないと俺たちの今後はない。

守るために戦う、現状維持のために戦う、と聞けば聞こえは悪いが、それが俺のバンドの原動力になるのならなにも悪くはない。

また同じ景色みたい。こいつらと、ずっと。

みんなへ

最後に愛する家族に御礼のメッセージを。いつもありがとう、愛してるぞ。なんか金八先生みたいだな。

Puji The R.O.X(藤井さん)

バンマスありがとうな。お前がいなかったら間違いなくここまで来れなかった。
お前とだったらどこまでもいけると俺は信じている。
2012年から続く祭りはまだまだこれからも続く。これからもよろしく。

Saitoh-San The R.O.X(齋藤さん)

ロックス史上一番同じステージを踏んでいるの齋藤さん、いつも叩いてくれてありがとう。
ロックドラマーに完全になっててほんと楽しいわ。
これからもかまそうぜ。どこまでもいけるよ俺とあんたがいたら。

KenKen The R.O.X(ケンケン)

リードギターありがとう。ケンケンと洋楽ロックの話するのは本当に楽しいよ。
頼もしい存在だ。これからも俺の横で弾いていてくれ。
アイアムヤングは永遠にあれでいこ笑。ミルクホールも頑張れよ。実はライバルだと思っている。

Something The R.O.X(ソメシング)

IPUが脱退してとりあえず、だったのに、実はベースの才能あって笑った。
齋藤さんと同じくらいステージ立っててまさに阿吽の呼吸というやつだ。
今後も俺をつっこんでくれ。これからもかまそうぜ。ミルクホールも頑張れよ。

Doima The R.O.X(ドイマ)

ドイマはホーン隊の隊長だな。アレンジは安心して任せられる。
ロックス内の絡みやすいキャラって立ち位置も重要。
また下北でカレー食べよう。来年もガンガン活動するぞ。これからもよろしく頼むぜ。

Beer Monster The R.O.X(マッキー)

メンバー内でこの一年、もっとも楽器がうまくなったのは紛れもなく君だ。
吹く佇まいも美しき。これからもガンガン吹き続けてくれ。
まだまだうまくなる。いい師匠がいてよかった、頑張れ、俺も頑張る。

Joe The R.O.X(ジョーくん)

ジョーほどの男が俺たちのバンドにジョインしてくれるのは光栄なことだ。
ジョーのサックスはスターそのもの。いつも助けてくれてありがとう。ジョー君バンドまたみにいくね。
いいバンドに、なってきたかな?もっとでけーステージ一緒に立とうぜ。これからもよろしく。

Echo The R.O.X(たまちゃん)

たまちゃんのバンド内の安定した絡みやすいポジション、ほんと大事。
普段は絡みやすいキャラでフルート吹くとかっこいいのは最高にいい。
WWWのグッズ制作ありがとう。魂がこもっている、売りまくるぞ、俺は。

Matthew The R.O.X(マシュー)

いつもスケマネありがとう。名乗りを上げてくれたときはほんとうに神に見えた。
マシューの演奏で保たれるバンドクオリティは多いと思う。
練習熱心なその姿、見習います(俺も練習します)社畜がんばれ。
まだまだ続く長い道、共に頑張っていこう。よろしくね。

STKN The R.O.X(サトケン)

なんだかんだ仲良し、だよな俺たち笑。復帰してよかった。
古参メンバーの一人としてこれからも支えてやってくれ。スタジオでの分析力はさすがだ。いいアレンジ参考になります。
来年はまたメタル作ろうぜ。メタル以外も作ろうぜ。

Holiday The R.O.X(ホリデー)

まさかファミマの前でビール飲んでるときはバンド組むとは思わなかった笑。いつもインスタ更新ありがとう。
ホリデーと曲つくりながらストリートするの楽しいから寒くなくなったらまたやろうぜ。
来年はエレキ弾こうぜ。ホリデーのステージパフォーマンス好きだ。これからもよろしくね。

Tamrin The R.O.X(タムリン)

タムリンは一言だ。
俺とお前が手を組めば世界なんて簡単に変えられるんだっつーの。帰ってきてくれてありがとう。

Kyemeron. The R.O.X(キャメロン)

持ち前の立ちすぎるキャラと自己顕示欲、どこをとっても最強だ。
変わらずに清く、正しく、美しく、そのままでいてくれ。
まさかあった時はバンド一緒にしてるなんて思わなかったけど、人生って面白いもんだね。
これからもよろしくね。

Nattyan The R.O.X(なっちゃん)

俺たちの新たな希望、ディーヴァという言葉にふさわしい圧巻の歌唱力はうちのバンドでいいのでしょうか、といつも思うほどだ笑。
懲りずにこれからもガンガンライブしようぜ。
あ、あと今度は死なずにちゃんと朝まで呑みます汗。これからもよろしく。

Ori The R.O.X(織くん)

今となっては織君なしでロックスは考えられない、ほどの存在だ。
織君のクリエイト力と発想で俺が動けばもう出来ないことなんてないよ。
織君のVJに勝てる(勝負じゃないけど)くらいの演奏しないとね。これからもよろしくね、いつもありがとう。
※そしてメグちゃんにも感謝だ。

WWWへの弔い、さらばだ。墓へ行けWWW。

以上だ。これでWWWを墓に葬ることにする。1年間続いたWWWへの弔いだ。成仏してくれWWW。この写真は人生の一枚になった。
もういい。これでWWWは過去のものになった。あの頃は楽しかったし幸せだった。絶対に忘れられない夜。
何年経っても11月10日が来れば思い出す栄光の日々。
でも俺はその日に帰りたくもないし戻りたくもない。
俺たちはまだまだだ。俺たちにはまだまだ楽しいことは必ず待っている。
俺は突き進む。
楽しかったよ、あばよ。