2018.04.1

人力車×演劇!?「東京アフロ」ってなんだ?代表の綱田琢氏インタビュー

東京の下町浅草、伝統と歴史のあるこの町で一つの劇場が誕生した。その名は「スタジオ365」、作った集団は浅草名物の人力車サービスを運営する会社「壱~ichi~」が演出家KS LABO氏と役者砂月夏輝氏と新たに立ち上げた「東京アフロ」。今回は人力車集団「壱~ichi~」代表を務める綱田琢氏へ話を聞いた。先に言っておこう、彼は熱い。

東京アフロって?

―――では、劇場、劇団のいきさつを教えてください。

そもそも演劇をやろうとおもったきっかけは人力車会社を始めて、面白い人間が思ったより集まって、人力車以外にも人に喜ばれるものを作れるのではないかと思ったからです。「世に知らせたい、大勢の人の前でなにかをしたい」と思い、それが演劇でした。そこから劇団のオーディションを受けました。劇団で自分の劇場をつくりたい、という話を演出家はなしをしたら、その彼もちょうど自分の台本を出せる場所を探してる、一緒に作らないか、と依頼があったのがきっかけです。もう一人一緒にやってる俳優の砂月君が看護師だったのですが「胸の内に秘めた強い思いを世界に伝えるため」という思いから看護師を辞めて、「持っているものを出すため」三人が集まって劇場をつくりました。

―――東京アフロは劇団じゃないんですね。

はい、チームですね。

―――東京アフロのコンセプトはなんでしょうか? また、なぜ劇団ではなくてチームなのでしょうか?

はい、劇団だと舞台しかないので、いろいろな人がいろいろな場所でチャンスをもってもらいたかったんです。東京アフロでスキルを持ってもらって、いろいろな場所で勝負してもらいたい、という想いがあります。舞台だけではなくいろいろなフィールドで。だから劇団ではないのです。人間関係もピラミッドではなく、みんなが平等な中で育っていってほしいと思っています。試行錯誤していくのは自分次第、ということです。各々が個人事業主のような感じです。

劇場はなんとDIY!

―――劇場をつくるのも大変でしたよね?

そうですね~、箱を自分らで探して名義つくって。どうせやるならリスクを背負ってやりたかったです。そこから内装をして、業者を使わないでDIYでやりました。

―――え! 自分たちでDIYしたんですか!

はい。照明音響も全て調べて自分らでDIYしました。もともと音響をやっていた人に見てもらったんですけど「自分らでやったのはすごいね」と言われました笑。今後は、そういう楽しいことをしたい人たちでアレンジできたらな、と思っています。

集まった仲間たち

―――演出家の方はどんな方ですか?

演出家のKS LABOさんは、料理に例えるなら素材を大切にする演出(料理)。過度の演出を嫌うし、すごくシンプルなその人のもっている状態を求めています。田舎の野菜のようなものです。あの人の世界をつくるためには、野菜の新鮮さ個人個人の良さが必要だと思います。集まったメンバーは、そこに懸ける人が大勢いて。信じるものがあるからできるんだと思います。お金じゃなくて素晴らしい世界をつくりたいですね。

―――綱田さんと話していると「本気」という言葉が良く出ると思いました。「本気」って結構恥ずかしいことなんじゃないかと思うんです。なんの気なしに話しているときに「本気」という言葉がでてきて、これは大切なことだと感じました。

本気でやるのも正直みんなしんどいと思うんですよね。だけど、みんな演者という立場で「本気」具合を意識してもらうのもなかなか大変だと思います。「しんどい、辞めたい」と思うほうが普通の感覚だと思うんだよね。でも、どこかでコントローラーを失ってコントロールされる側にまわっている人間が増えれば増えるほど衰退していくと思いますね。

大きな夢がある

―――今後の東京アフロ、なにか大きな野望はありますか?

この前、砂月君と語っていたのですが。彼が涙を浮かべながら「世界にもっていきたい、オフブロードウェイにもっていきたい」と言うんです。それ、信じられる人間が増えれば増えるほど現実になると思っています。最初はやはり笑われると思いますが、そこに答えはないですね。信じて続けることに答えがあると思っています。

―――直近の目標はなにかありますか?

そうですね。チケットが黙って売れるくらいにしたいですね。それと、デートで使える場所にしたいです。一つのデートプランとして観にくるようにしたいです。今までの客層と違った人が振り向いてくれるように。あとは面白い人たちと繫がって、新しいエンターテインメントをつくりたいですね。人力車と舞台も今までないので「非日常」、家に帰るまで「非日常」を演出したいと考えています!

―――ありがとうございました!

 

頑張れ「東京アフロ」!

綱田氏が言っていることはきれいごとだ。綱田氏が言っていることは、バカだ。ただ「キレイごと」で、「バカ」でいいじゃないか。「バカ」であることで悪いことなどなにもない。なぜなら「バカ」になり切ることは才能がいる。彼は選ばれし「バカ」なのだ。アウトプットしていれば必ずそれは現実になる、アウトプットしなければ始まらない。彼の言っていることは、言葉を借りるなら「本気」だ。「東京アフロ」これからも頑張ってもらいたいものである。

そんな東京アフロの公演情報はこちらから!

●今後の公演日

・4月1日(日):18時30分~

・4月6日(金):19時30分~

・4月7日(土):14時00分~

・4月7日(土):18時30分~

​・4月8日(日):18時30分~

●会場:スタジオ365

東京都台東区今戸2-39-2 オークハウスB1

​東京メトロ銀座線「浅草駅」8番出口より徒歩15分

東京メトロ日比谷線「南千住駅」南口より徒歩12分


●取材/文 東京饗宴 編集長・ライター    ロックス

映画を中心に執筆活動中。得意なジャンルはB級〜Z級映画。勝手にその年の受賞作品を決める「輝け!日本ぬかデミー賞」を主宰。バンド活動、ウェブメディアの運営やイベント製作・萬屋経営など、マルチに活動中。