2018.02.10

「ぬ」


みなさん、こんにちは。突然ですけど、「ぬ」って何だと思いますか? な行の3文字目となるこの「ぬ」という文字は一体なんなのだろうか。まぎれもなく私「ロックス」はあだ名であり、本名は「額賀一(ぬかがはじめ)」である。「ぬ」である。子供の頃からこの「ぬ」が強すぎて下の名前で呼ばれたことなどない。最近では「ぬかが」か「ぬ」、「ロックス」、「リーダー」「ぬカレー」「ゾンビ」大体呼ばれるならこんなもんだ。「はじめ」なんて名前があるのに呼ばれたことがない。いやむしろ俺も忘れているくらいだ。それほど「ぬ」には破壊力があるのだ。しかし、この「ぬ」という文字、改めて考えてみると奇怪なものである。今回は「ぬかが」が「ぬ」について語る特別回である。

 

「ぬ」は52音で最も必要とされていない


あいうえおかきくけこさしすせそたち……と続く52音の中で最も必要とされていないのがこの「ぬ」である。いやいやそんなことないでしょ? いやそんなことある。どう考えても必要とされていない。検証してみよう。

「あ行:あいうえお」→言うまでもない母音である

「か行:かきくけこ」→使うでしょ

「さ行:さしすせそ」→調味料で使うくらいつかう

「た行:たちつてと」→強いていうなら「ち」か? いや「ぬ」よりつかうだろ

「な行:なにぬねの」→「ぬ」が圧倒的に最下位

「は行:はひふへほ」→多くは使わないが使う

「ま行:まみむめも」→名前に多い気がする。使う

「や行:やゆよ」→使いますね

「ら行:らりるれろ」→横文字に多いのでは? 使うよね

「わ行:わをん」→使うなぁ~

ほらご覧ください「ぬ」は明らかに52音最下位である。

 

濁点を入れても最下位


「が行:がぎぐげご」→怪獣に多い

「ざ行:ざじずぜぞ」→使うな~

「だ行:だぢづでど」→強いていうなら「ぢ」か。

「ば行:ばびぶべぼ」→使うよな~

以上72音を入れても「ぬ」は圧倒的に最下位にいるのだ。

「ぬ」の付く単語

思いつく限り書いていこう。

アイヌ
ヌーヴェル・ヴァーグ
ヌートピア
塗る
ぬめぬめ

縫う
ぬいぐるみ
沼津
沼田

死ぬ
ぬえ
貫く

※他 下ネタ卑猥単語いろいろ

大した単語がねえ…。

「ぬ」界のエース「いぬ」


そんな「ぬ」にも取り柄がある超メジャー単語「いぬ」である。干支にもなっているほどメジャー中のメジャーだ。彼がいるから俺たち「ぬ」は存続できるのだ。お犬様、とはまさにこのこと。「いぬ」には頭が上がらないのだ。君を見ていると胸が「ドッグドッグ」するよ。なんちゃって。

 

そもそも「ぬ」の文字の作りが「め」のパクり

悲しきかな。「ぬ」の文字の作りはメジャーで大活躍する「め」のパクりである。52音でこんな文字の作りは「ぬ」だけである。他はそれなりに個性を持っている。「ぬ」は「め」の亜種、没個性文字なのだ。「め」がにゅる~っと弧を描くだけで「ぬ」になる。「め」の母音が「え」なのになぜか間抜けに弧を描くと「ぬ」、母音が「う」になるのだ。日本語って難しいね。

「ぬかが」は電話で聞き取れない

「ぬ」に「かが」が付けば「ぬかが」である。額賀さんならわかると思うが、「ぬかが」は電話で一発で聞き取れる人間はこの世にいない。俺が保証する。絶対にいない。

「お世話になっております。ぬかがです」など電話で行った際など
「はい? 中川さん?」と返ってくるのが「ぬかが」の宿命だ。
「いえ額賀です」と返すと
「額川さんですか」と返ってくるのも定番だ。

もっとひどいときは

「お世話になっております。ぬかがです。●●さんいますか?」など電話すると
「はい、少々おまちくださ~い!●●さーんヌババさんからお電話です~」

ヌババ、俺はアフリカ人なのだろうか。

なんでも頭文字を「ぬ」に変えるとアホっぽくなる

例えば「アカデミー賞」ならぬ「ぬカデミー賞」がいい例だ。ゆるく、アホっぽくなる、というのが「ぬ」の魔法である。最近話していて盛り上がったのは下記である。どれもアホっぽい。

花粉症→ぬ粉症
スマホ→ぬマホ
ありがとう→ぬりがとう
渋谷→ぬぶや
池尻大橋→ぬけじりおおはし
三軒茶屋→ぬんげんじゃや
コーヒー→ぬーヒー
パソコン→ぬソコン
ツイッター→ぬイッター(なぜこうなる)
ローリングストーンズ→ぬーリングぬトーンズ
フレッシュネスバーガー→ぬレッシュネスバーガー(なぜこうなる)
セブンスター→ぬブンスター
超魔界村→超ぬ界村

身近なものを全部「ぬ」に替えてみましょう。

なんだかんだ言って「ぬ」が好き♡

こんな「ぬ」をディスっておいてなんだが俺は「ぬ」が好きである。
まぬけでアホで強いインパクトがあるこの「ぬ」は俺の誇りである。
今後も私は「ぬ」に自信をもって生きていこうとおもうのであった。

この文章をすべての「ぬ」に捧げます。

 

●文/ 東京饗宴 編集長・ライター ロックス

映画を中心に執筆活動中。得意なジャンルはB級〜Z級映画。勝手にその年の受賞作品を決める「輝け!日本ぬかデミー賞」を主宰。バンド活動、ウェブメディアの運営やイベント製作・萬屋経営など、マルチに活動中