2018.01.30

【星くず兄弟の新たな伝説】伝説のライブ「星くず兄弟LIVE!2018」完全レポート!(写真多数)

2018年1月22日(月)この日は東京23区を含む広い範囲で大雪となる。都内では4年ぶりの大雪を観測、そんな中、渋谷駅では大方の予想通り改札では入場規制が行なわれ大混乱となり、多くの帰宅難民を出した。ところがその日の18時前後、渋谷駅から徒歩10分ほど、スペイン坂を登り切ったライブハウス、「渋谷WWW」には多くの大人たちが帰宅する意志もなく、雪を掻き分け足を運んだ。


(撮影=東京饗宴編集部)

そう、この日は満を持して33年ぶりの続編となった手塚眞監督『星くず兄弟の新たな伝説』の出演者総出の「星くず兄弟LIVE!2018」が開催される予定となっていたのだ。


(撮影=東京饗宴編集部)

ミュージカル映画の出演者が総出でライブが開催されることは異例中の異例。33年前に公開された前作『星くず兄弟の伝説』の出演者もステージに上がる、新旧「星くずファミリー」勢揃いである。これはコアなファンにとっては、たとえ雪が降ろうが槍が降ろうが会社から帰宅命令が出ようが是が非でも行くべきである。当日17時まで開催が危ぶまれたが、公式で開催を告知。ファンは安堵したであろう。今回は3時間以上の、もはやロックフェスと化した「星くず兄弟LIVE!2018」の熱狂の様子を余すことなくレポートします!

 

開場からフロアを盛り上げる高木完


(撮影=東京饗宴編集部)

開場直後はフロアを前作の主人公、カン役の高木完がDJとして迎えてくれる。高木完は『星くず兄弟の伝説』の出演以降、ヒップホップやDJカルチャーへ傾倒し、マルチな活動を展開している。VJもマッチしファンは今か今かと開演を待ち構える。

 

トップバッターを飾るのは「サニー久保田とオールド・ラッキー・ボーイズ」


(撮影=東京饗宴編集部)

トップバッターは「サニー久保田オールド・ラッキー・ボーイズ」。前作で高木完とダブル主演を果たした久保田慎吾が率いるバンドだ。「大雪の中、ありがとうございまーーーーす!」といつものハイテンションで「星くず兄弟LIVE!2018」は開幕した。オープニング曲は、前作で今は亡き尾崎紀世彦が歌った『本物のスター』だ。尾崎紀世彦に引けを取らないほどの歌唱力をみせる久保田慎吾の姿はファンにはグッときたはず。

その後、「戸川京子に捧げます!」と劇中歌である『月の輝く夜に』を披露。この日の久保田慎吾はいつものサニー久保田ではなく、作中のシンゴとして歌っていたのだろうか。前作の劇中を彷彿させる服を脱ぐシーンも披露。(割と引き締まった体でした笑)


(撮影=東京饗宴編集部)

その後、前作の冒頭を飾る『赤坂あたり』も披露しライブは終了。ハイテンションなパフォーマンスで早くも会場は熱気ムンムンだ。

「高木完バンド」登場


(撮影=東京饗宴編集部)

高木完のDJを挟むと突然ギターを持ち出しバンドがスタート! 誰もがわかるサディスティック・ミカ・バンドの『タイムマシーンにお願い』を披露。高木完の音楽性の広さを伺えた。3曲ほどで終えたが「もっとやってほしい」と思った方も多いのでは。

 

「活躍中」登場


(撮影=東京饗宴編集部)

近田春夫率いる活躍中のバンド「活躍中」が登場。冒頭多少の機材トラブルもあったが、百戦錬磨の近田春夫には問題なし。「貴重な機会だぞ」と逆に会場を沸かした。オルガンを披露する近田春夫は、慣れたステージングで会場を沸かした。

 

Daisy Modern に荒川ちか登場!


(撮影=東京饗宴編集部)

キュートなガールズバンド(ほぼ)の「Daisy Modern」が登場し、出演している中では若手のフレッシュな演奏を披露。その後、ゲストボーカルとして新作『星くず兄弟の新たな伝説』のヒロイン、荒川ちかが登場。


(撮影=東京饗宴編集部)

ファンの心をがっちりとつかむ前作のヒロイン故・戸川京子が演じるまりもが劇中で披露した『まりもの気持ち』を新ヒロイン・ウサコが歌うという憎い演出。お次は新作から劇中歌の『さかさま天使』をキュートなダンスを交えて披露。まだ18歳の荒川ちかが往年のファンを前にまりもの曲を歌うことは、それなりの覚悟が必要だったはず。お見事の一言に尽きる。

元ピチカート・ファイブ野宮真貴が急遽参戦!


(撮影=東京饗宴編集部)

「活躍中」のパフォーマンスが終わった直後に手塚監督、加藤 賢崇と共に現れたのは、直前に出演が決まった元ピチカート・ファイブのボーカルとして知られる野宮真貴。そして手塚監督がここではじめて登壇である。「外は寒いけど、ステージ上のアーティストやご来場頂いた皆さんの心は熱すぎです、ありがとうございます!」と興奮した様子。新作の劇中ではロックの神様・内田裕也が星くず兄弟の二人に「よくここまでたどり着いたな、その根性がロックだ」という言葉があるとおり、手塚監督はファンへ「よくここまでたどり着いたな、皆さんがロックです! ありがとうございます!」と会場を盛り上げる。確かに、ここにいる人たちは「ロック」である。


(撮影=東京饗宴編集部)


(撮影=東京饗宴編集部)

妖艶な野宮真貴は劇中ではカンとシンゴが月へ旅立つ際のスペースポートの案内人役として歌った『星くず兄弟、月へゆく』を披露。かわいらしくも懐かしいピコピコのニューウェーブ曲は自然と体が上下に揺れた。近田春夫がステージ下で「野宮さん、今日もお美しいですね」と言うように美しいステージングだった。

「KNOW FUTURES」 登場!


(撮影=東京饗宴編集部)

KNOW FUTURES(赤城忠治、ブラボー小松、窪田晴男、横山キース英規、金津ヒロシ、江藤浩一、江蔵伶夢)の冒頭は星くず兄弟の重要な音楽を支える赤城忠治とギターのブラボー小松による『クレイジーゲーム』、前作でも印象に残るシーンに歌われた挿入歌だ。


(撮影=東京饗宴編集部)

バンドも加わり「星くず兄弟」の曲を中心に披露する「KNOW FUTURES」、冴えわたるブラボー小松のギターが印象的であった。赤城忠治は新作・旧作の「星くず兄弟」においてまさに要と呼べる存在と確信できた。

 

「ISSAY」登場!


(撮影=東京饗宴編集部)

1984年に結成されたビジュアルロックのオリジネーターの一人として、そして「DER  ZIBET」のボーカルとして活躍するISSAYは、前作からの出演者だ。また、新作でも役は違えど、悪役として今作も活躍する。手塚監督も新作を制作する際に高木完、久保田慎吾、そしてISSAYの出演を前提に考えていたように、「星くず兄弟」にとって欠かせない存在である。登場するやいなや女性からの黄色い声が響き渡る。「星くず兄弟」の曲を中心に披露したその姿は男でも憧れてもおかしくはない。

 

「スターダスト・シスターズ(谷村奈南、田野アサミ)」登場


(撮影=東京饗宴編集部)


(撮影=東京饗宴編集部)

ISSAYのパフォーマンスの興奮冷めやらぬ間に畳みかけるように登場したのは劇中で女性に転換したカンコ(カン)とシンコ(シンゴ)を演じた谷村奈南、田野アサミが登場した。キレイどころが揃い、会場は沸く。メロディアスな『星くずカントリー』を披露する二人の息はピッタリ。このままユニット組めばいいのでは? と思ったのは僕だけではないはず。2曲目は一転、新作で最もロックな曲『I’m breaking this world』。近田春夫がこの曲は「ロック」だ、と認めるほどの骨太なハードロックであるが、劇中では高木完でも久保田慎吾でも、三浦涼介でも武田航平でもなくこの二人が歌う、というのが面白いところである。力強いパフォーマンスはいよいよ登場する三浦涼介、武田航平へのバトンとしてしっかりと繫がった。いよいよ新生「星くず兄弟」、三浦涼介、武田航平の登場である。

 

待ちに待った「星くず兄弟」三浦涼介、武田航平登場!


(撮影=東京饗宴編集部)

ついに登場した三浦涼介と武田航平、舞台挨拶初日でも絶妙な掛け合いをみせた二人のやりとりはこの日も健在。仲が良すぎる二人のやりとりは会場の笑いを誘う。監督がこの二人をキャスティングした決め手は「二人がどことなくカン(高木完)とシンゴ(久保田慎吾)に似ていたから」というように、確かにこの二人は見た目は似ていないかもしれないが、カンの冷静で少しニヒルで実はおちゃめで熱い点、シンゴの優しくひょうきんでボケている点など、言い出したら切りがないほど似ている点が多いのだ。そんなやりとりが終わった後、披露された曲はもちろん、この曲!


(撮影=東京饗宴編集部)

『星くず兄弟の伝説』! まさに「セクシーなスターダストブラザーズ♪」である。33年前にカンとシンゴが歌った作品の冒頭を飾るこの曲は新作でも披露される、予告編で観たあの時は鳥肌立ったのを覚えている。若い二人が歌うこの曲を往年のファンたちは暖かく迎え、そして会場のボルテージは最高潮に上がった瞬間であった。

 

大団円!

割れんばかりの拍手の中、ステージを後にする二人。鳴りやまぬアンコールの中、登場したのは興奮気味の手塚監督。「今日は本当にありがとうございました!!!それでは最後にもう一度歌いましょう!!!」と本日の出演者が総出演(近田春夫は行方不明 笑)。


(撮影=東京饗宴編集部)

久保田慎吾がまたまた脱ぎだし、シンゴ役の武田航平を脱がそうとしていたのは印象的だった。「30年後もまたこのキャストで撮りましょう!!!」、手塚監督が宣言したように30年後、また同じキャストで、「星くず兄弟の新たな伝説」の続編が作られることをファンは祈るばかりである。時計はすでに22時を回っていた。月曜日、大雪、深夜22時、真冬の東京でも一番熱いライブだったではないだろうか。笑顔で会場を後にするファンの表情が印象的であった。

 

『星くず兄弟の新たな伝説』は大ヒット上映中!


(C)2016 星くず兄弟プロジェクト

大ヒット上映中の『星くず兄弟の新たな伝説』はテアトル新宿にて公開中ほか全国順次ロードショー!

劇場に急げ!

『星くず兄弟の新たな伝説』公式サイト

●『星くず兄弟の新たな伝説』予告編(リンク)

●文/撮影 東京饗宴 編集長・ライター ロックス

映画を中心に執筆活動中。得意なジャンルはB級〜Z級映画。勝手にその年の受賞作品を決める「輝け!日本ぬかデミー賞」を主宰。バンド活動、ウェブメディアの運営やイベント製作・萬屋経営など、マルチに活動中

 

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