2018.06.18

祝!パルムドール受賞!『万引き家族』観た。

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』、先日大きな話題となったのは記憶に新しい。日本人監督がこの栄誉ある賞を受賞するのは97年の『うなぎ』(1997)以来4人目の快挙だとか。「できんな!是枝監督!」というわけで劇場公開もされた今作、早速劇場に行ってきたのでレビューしたいと思います。

基本的に俺の劇場映画の観方

基本的に俺の劇場映画の観方は予告編を劇場で観て「面白そうじゃん」と思ったら観に行くことにしている。なので予告編以外の情報は基本的にうっとうしい、と思えてしまう。それが面白いだろうが、つまらないだろうが、クソだろうが、すべてにおいて「余計な情報」なのだ。第三者の情報を得て変な先入観を持ちたくないのだ。だから、基本的に試写会か上映初日に観に行くことにしている。情報社会とは恐ろしいものですぐに情報が入ってきてしまうので今の時代は便利なようで便利じゃない。

『万引き家族』は予告編どころかあらすじも見ない方がいい。絶対に。

さて、なんでそんなことを述べたかと言うと、この『万引き家族』は「予告編」どころか「あらすじ」すらもみないで『万引き家族』「パロムドール受賞した」「豪華俳優が出てる」程度の情報で十分なのだ。

それはなぜか。ネタバレにならない程度で話すと『万引き家族』はある事情があり(これもあらすじに書いてしまっている)イビツだからだ。そのイビツな家族一人一人の過去、そして家族同士の関係を読み解く、ここにこの作品のおもしろさがあるのではないだろうか、というのが俺の見解だ。

安藤サクラ、樹木希林、リリー・フランキー、彼らの演技の素晴らしさはもはや言うまでもないので省略。
家族に隠されたイビツな絆、前情報がないから登場人物の何気ない一言で理解できる家族の謎。一つ一つを紐解いていき、納得していただきたい。なので予告編も今回は貼らない。

圧倒的に追求した生活音

是枝さんの作品は本当にセットなのか、と思うほどリアルに作られたその世界観の演出が魅力の一つ。今回も平屋に住む生々しいまでの家庭のセット、そして生活音に追求されている。例えば少年・翔太が枝を持ちながらガードレールをカンカンする音、食べているときの音、ほぼ無音でつくられ、奏でられる生活音がよりリアルな世界へといざない、情報量が多い作品となっている、この点も注目かと。

『万引き家族』、予告編もあらすじも見ないですぐに劇場へ!

まだ劇場で公開中だ! コナンもデッドプール2も押さえて堂々の興行収入1位! さあ! 余計な下馬評などシカトしてすぐに劇場にいこう! (※っつーかむしろこのレビューも下馬評だ!)


●取材/文 東京饗宴 編集長・ライター    ロックス

映画を中心に執筆活動中。得意なジャンルはB級〜Z級映画。勝手にその年の受賞作品を決める「輝け!日本ぬかデミー賞」を主宰。バンド活動、ウェブメディアの運営やイベント製作・萬屋経営など、マルチに活動中。