『スターウォーズ EP8 /最後のジェダイ』 ジャパンプレミアに参加した。
レビューといっても見終わったのがつい先程。まだまだ飲み込みきれていない部分も多いが、熱量が最も高いのはまさに今。鉄は熱いうちに打て、こんな高揚した瞬間に書かないわけがない。以下、レビューである。なお、原作での表記は最近『スター・ウォーズ』となるが、どうしても馴染めないので『スターウォーズ』と表記する、悪しからず。
スターウォーズらしいスターウォーズ
アクションのリアリティ
EP4〜6の旧三部作のアクションシーンはやはりEP1〜3の豪快なアクションを観ると見劣りをしても仕方がない。EP1〜3のアクションは特にライトセーバーによる”バッサリ感”が見ているこちらも快感を覚えることができたのではないだろうか。そして新シリーズ、VFX技術も2010年代に入り更なる躍進を遂げ公開されたEP7のアクションシーンを観て過去のシリーズにない感覚を覚えた「アクションのリアリティ性」である。つまりアクションスター同士のライトセーバーをつかった計算尽くされた美しい殺陣ではなく、泥臭い殺陣だったのである。なるほど、と2年前に感じたが、果たして今作は如何に。結論で言うと今作はそれがより立っていたと感じた。ロイヤルガードとのアクションシーンが一つの見せ場となっているが、どうにもこうにもこのシーンが「泥臭い」のである。ロイヤルガードは簡単に言うとモブキャラのはずなのに、これが観客が予想しないほどの大健闘をし、なかなかの腕前を魅せてくれる。つまり、簡単に倒させてくれないのである。これぞ、「アクションのリアリティ」なのではないか、と感じたのもポイントの一つでは。
形容し難い、もう一回観たい
「スターウォーズ史上最大の衝撃の結末」と噂されていた今作、その言葉の意味は確かに理解はできた。ただ、「あれはなんだったのだろう」「ルーク・スカイウォーカーの意図」、レイの心境の変化などを改めて考えてみると腑に落ちない点も多数考えられる。そしてこの後どうなるんだろう……という「スターウォーズ」シリーズあるあるのあの結末も憎たらしい。これ以上語るとネタバレになってしまいそうなので、また劇場に脚を運ぼうと感じた。そう思えただけでこの作品は「面白かった」ということなのだろう。
以上、最速レビューである。急ピッチで書いたので明日になれば意見は変わっているかもしれない。また、明けて2017年12月15日は正式な公開日です。まさに今、『スターウォーズEP9』の公開まで最も遠いこの夜に、レビューを書けたこと、そしてこの日が我々のメディア、「東京饗宴」のオープン日であることも感慨深きことである。
「東京饗宴」編集長・映画ライター ロックス